日本クラブMOIマッチング機構
クラブMOIマッチングに関するQ&A
ここではクラブMOIマッチングに関して実際に寄せられたご質問にお答えしています。掲載されてない質問がございましたらお気軽にinfo@longiron.orgまでお問い合わせください。
01
PINGやテーラーメイド、タイトリストなどの市販のクラブのMOIマッチングは出来ないのでしょうか??
全く問題なく可能です。
「市販のクラブのMOIマッチングは精度が低く無理。」というところもあるようで、最近はそうしたお問合わせが増えてきておりますが、JCMO認定店であれば全く問題なくクラブMOIマッチングは可能です。
市販のクラブのMOIマッチングは、面倒で時間もかかる割にはさほど高い工賃もいただけませんので、新規でクラブを組み上げたほうが利益は大きく作業も簡単です。
そうしたことから新しく組み上げるほうがありがたいとは言えますし、技術が無くとも可能ですが、JCMO認定店に於いては既存のクラブ、一般市販のクラブに関してもMOIマッチングを精緻に行うことで一人でも多くのゴルファーにゴルフを楽しんでいただきたいと考えています。
※MOIマッチング®はJCMO認定店以外での使用を許諾しておりませんので、認定店以外で使っている所は無断使用=違法となりますのでご注意ください。
02
当方遠方に住んでおり、マッチング実施店まで行くことが出来ませんが、MOIマッチングは可能でしょうか?
クラブMOIマッチングはオーナーの、1.気持よく振り抜けて、2.自分の思った通りの球筋となり、3.再現性高く芯に当たるクラブのクラブMOIを計測し、そのクラブを基準として各番手のクラブのMOI値を合わせていく作業です。
MOIマッチングをするクラブ一式をお送りいただき、その中のどれを基準とするクラブかを教えて頂ければ、マッチング実施店まで来れなくても全く問題はありません。
事実、JCMO認定店には今までプロゴルファーを含め多くの方のクラブMOIマッチングのご依頼が有りましたが、クラブMOIマッチングを行う前に実際にお会いしてスイングを拝見した方は全体の1/5程度です。
それでも誰一人として『クラブMOIマッチングをやらなければ良かった』という方はいらっしゃいません。
こちらに掲載したマッチング実施店に安心してクラブを託して頂ければと思います。
03
基準とする番手ですが、実のところよく分かりません。なんとなく7番と9番かなぁと思うのですが、そんな程度でクラブMOIマッチングは出来るのでしょうか?
バランス合わせのクラブの場合、短いクラブのMOI値は低く、長いクラブのMOI値は高くなる傾向がありますが、実際に測ってみると番手によってはMOI値が逆転している場合もかなり見られます。
実際にはオーナーのクラブを測ってみないと分かりませんが、7番と9番のMOI値が近いところにあり、8番が上下いずれかにズレている可能性もあります。
クラブがマッチング実施店に到着しましたら各番手のクラブMOIを測りますので、その結果を見てから基準番手を何番にするか相談していきましょう。
(このオーナーの場合、7番が2663.9kg-cm2で、8番が2631.6kg-cm2、9番が2658.3kg-cm2という計測結果でしたので、7番と9番の中間値の2660kg-cm2合わせとしてクラブMOIマッチングを行いました。)
04
お尋ねしようと思ってたのです。MOI値の計測って具体的にどうやって測るの??
クラブMOIスケールと言う専用の計測器で実際にクラブをスイングさせて計測します。計測器で測って、実際にクラブMOIを合わせていく作業はバラしてヘッドの肉抜き(軽量化)をしたり、オモリを入れたり、シャフトカットしたり長くしたり・・・とありとあらゆる手段を講じて行います。
もちろんそれぞれの調整は必要最小限、重量調整で言うと0.01g単位での調整となりますので、技術と経験、そして緻密な計算が必要な作業です。
05
今、取付けられているスチールシャフトは再利用出来るのですか?またその場合は工賃、送料のみのお支払いでよろしいのですか?
まず、シャフトを抜かなければならない場合と抜かずに作業できる場合があります。
再利用に関してはマッチング実施店にもよっても変わってきますが、よほど酷い事になっていなければ綺麗にして挿し直すことが多いです。
スチールシャフトの中には全体にサビが回っているものもあります。
番手によってというものありますし、古いものの場合セット全体が錆びていることも珍しくありません。
その場合は安全性の面からも(シャフト代はかかりますが)新しいシャフトにすることをお薦めしています。
危険なシャフトの例
06
クラブMOIマッチングはクラブフィッティングではないのですか?
オーナーに最適なクラブMOIに合わせるということから、クラブフッティング的な要素はありますが、分けて考えたほうが良いかと思います。
クラブフィッティングはスライスをするスイングをしていてもフェースアングルをクローズにしたり、つかまりやすいシャフトなどにすることにより出球を矯正します。
一方でクラブMOIマッチングは結果的にスライスや引っかけを低減することはありますが、スイング自体を矯正することは出来ません。
オーナーによって異なる適正MOI値にすることで、クラブ本来の性能を引き出すのがクラブMOIマッチングです。
07
クラブMOIマッチングしたグリップは交換してもいいですか?
厳密に言うとグリップの挿し方ひとつでクラブMOIは変わってきますが、マッチング時に使用したグリップと重量やグリップエンド厚、太さなどが大きく変わらなければそこまで気を使う必要はありません。
一般的なグリップの場合、重量で45~55g程度、グリップエンド厚で3mm~5mm程度ですので、ここから大きく変わる場合はクラブMOIマッチングをした工房にご相談してみてください。
08
トーナメントプロがクラブMOIマッチングしていないのは大した効果が無いからでは?
ゴルフ業界のことをよく知らない方は、「クラブMOIマッチングなんてスコアが直接お金にかかってくるプロの間で使われていないのだからその効果なんて大したことは無い」と高をくくっておられます。
確かにほとんどのプロゴルファーのクラブはMOIマッチングされていませんが、それだけをもってMOIマッチングが大したことはないというのは勘違いです(^^;;
実際のトーナメントでもクラブMOIマッチングしたクラブを使っているプロも結構いますが、誰でも知っているor聞いたことのあるプロゴルファーは用具契約があるのです。
用具契約によってJCMOやで作っているMOIマッチング専用ヘッドなどは使えません。
「それならば支給されたクラブをMOIればいい」とお思いでしょうが、本人がカチャカチャしたり鉛貼ったりする以外は用具契約をしているメーカーのツアーレップでなければクラブを調整することは不可能です。
私達JCMO認定クラフトマンはその技術を高めるよう日々頑張っていますが、有名プロと用具契約をするような数千万~億の余裕はありません。
クラブMOIマッチング自体には絶対の自信を持っていますが、自信を持っているからこそお金を出して使ってもらうようなことは考えていないのです。
(そのお金があったらもっとたくさんのMOI用クラブやMOI用シャフトなどを作るほうがより多くのゴルファーを幸せにできると考えていますし、もっともっと精度の高いクラブMOI計測機もJapanクオリティで作ってみたいとも考えています。)
一般オーナーのクラブをたくさんチューニングし幸せなゴルフをして頂ければ、誰でも知っているようなトーナメントプロも自分から、「ファルコンさん、MOIりたいのでメーカーを説得しました!!」と言ってもらえるのではないかと思っています。
なお、石川遼選手と池田勇太選手のMOIマッチングを某地クラブのヘッドでやっているという情報を流しているところもあるようですが、そのようなことは一切ありませんので、ご注意ください。